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今回で第七回を迎える月次指輪授与式。

そろそろ企画終了論も登場しつつあるが
この式典の開催が無い限り指輪配布が
行われない現実が抑止力になっている。

一般的な団であれば指輪は入手する度
配布される可能性があるが当団の場合
式典開催時のみ指輪の配布者決定及び
記録が行われる特殊な事情が影響した。

「ラストストームハープ@2でーす」
「ホルンは直泥狙っていきまーす」
「その後栄誉覇業復活するかもw」

なお10月はジータ委員長の弁明空しく
過去最低の確保数になると思われたが

■各回の確保指輪数
第一回 栄冠:21  覇業:15 至極:1
第二回 栄冠:20  覇業:10 至極:3
第三回 栄冠:18  覇業:10 至極:2
第四回 栄冠:16  覇業:7 至極:1
第五回 栄冠:19  覇業:11 至極:3
第六回 栄冠:19  覇業:10 至極:4
第七回 栄冠:17 覇業:7 至極:1

第四回を上回る確保数が明示化された。
こういう時に活きるのが記録なのだった。

しかし上記の根拠とは別な理由で会場は
意外なほどの静寂に包まれていたのだ…

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星晶獣回帰主義結社イルミナティ代表の
ゾーイ氏が直近に発表したとある学説だ。
軍事衛星ジ・オーダー・グランデの観測。
それによりある存在が確認されたという。

「至極を超える指輪が観測された」

この報は衝撃だった。至極を巡り幾多の
熾烈な争いが行われた歴史も既に過去。
意図的に至極を回避する者達まで現れ
一時の平和が訪れたように見えた時代。

平穏な時代の終焉を誰もが感じていた。

余談だが衛星砲グランデの存在に関して
「我々は一切争いを生むつもりはない」
と笑顔で否定するゾーイ氏の横で結社の
報道官を務めるオリヴィエ氏が無表情で

「代表が直接撃っただけ」
「代表は宇宙人だからな」
「煩悩に対する友愛の証」

昨年ジョヤ騒動を鎮圧した状況を映像を
踏まえこのように解説を繰り返していた。

この壮大なブラックジョークにより民衆も
完全に凍り付いた。これは久遠の指輪の
争奪戦に同結社が関わるとの宣戦布告。
そう解釈せざるを得ない状況なのだった。

この諦観が限りなく戦意喪失に繋がった。

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至極は現状至極を回避したい思惑により
回避していると噂されるリユニオン党首の
リーシャ氏、ハビコン代表シャルロッテ氏
両名による思惑の犠牲となったニオ氏に。

SSRキャラで唯一の栄冠から授与された
悲劇の人体実験的経歴を持つニオ氏は
当企画最大の被害者とも言われていた。

今回の至極確定は救済措置とされたが
可もなく不可もなくな結果に落ち着いた。

「これで終わるならもういい…」

だがリユニオン党内は旧党首モニカ氏が
刑期を終え出所する頃合と目されており
着実に風は体制強化の道を歩んでいた。

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そして覇業はついに全てが上書き用途で
使われることになった。競争率も低下した
この状況に団内マイノリティ保護派である
ルナール氏が苦言を呈することになった。

「もはやメンズ指輪もアリなのでは?」

この発言に対しネーチャン至上主義結社
ソ・ソイックス・ソイヤ代表のソリッズ氏が
猛反発。白昼堂々ヴァイト氏の拉致敢行。

「野郎に指輪送るならこの位やれ」

翌日には同氏の女装写真を犯行声明と
ともに送り付ける凶行に及んだが何故か
家族であるヴァンピィ氏からの被害届は
出されなかった。むしろ歓迎されていた。

そしてその写真はのちにKOTY受賞へ。
俗称カワイイ・オブ・ジ・イヤー賞である。

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「さて今月の久遠は一個でーすw」

突然のジータ委員長のプレゼンにはこの
画像が用いられた。誰もが目を疑う瞬間。
クロム鋼63。在庫全てが入手できる数が
その画像にはハッキリと映っていたのだ。

「なぜ一個なんだ…」

そんな当然の疑問が会場に広がっていく。

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「それじゃ受賞者を発表しまーすw」

間髪を入れずに次の画像へと遷移した。
ソーンの千里眼でなくとも「所持数1」は
明示されており視認できる内容であった。

「この人でーすw」

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会場の反応は二分した。何故ここで陸軍
トップのサラーサ氏の受勲になったのか。

サラーサ氏自身の勲功を鑑みた場合は
妥当な結果であった。否定派も肯定派も
この部分だけは共通の印象だった様子。

何故1つだったのか。何故サラーサ氏か。

特に指輪に関してはそれまでエース格の
宝石境プリンセス。レ・フィーエ氏も動揺。

「わ、わたくしにはありませんの?」

ここでジータ委員長からの説明が開始。

「クロムだって何があるかわからない。
いつでも交換できるならクロムキープ」
「キャラ単位じゃないんだし十天有利。
既に複数船にいる人ほどあげにくい」
「効果分かり切ってるなら活かしたい。
有効活用できる人はかなり限られる」

yukko

延々と草も生えない説明は続いていた。
聴衆はやがて真顔になって思い出した。

そういえばuchino団のジータ委員長は
自分ルールを制定する人物ではあるが
その範囲で大変に効率厨であることを。

やがて第七回指輪授与式は閉会となり
今後続くかどうか極めて疑問な状況に。

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(参考記録:栄冠部門のその後)